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プローブ機器にはどんなものがあるの?

プローブ情報を収集する機器には、プローブパーソンではスマートフォンが、プローブカーではDSRC車載器が主に使われています。どちらのプローブ機器も通信機能が備わっていますが、これは、数多くの移動体のデータをリアルタイムに収集・分析・アウトプットすることを可能にしています。ちなみに、プローブデータの収集、分析、アウトプットを一括でこなす仕組み全体を「プローブ情報システム」と呼んでいます。

一方、最終的なアウトプットに即時性を必要としない場合や、費用をかけずに長時間のデータを収集したいときなどは、通信機能のないGPSロガーやドライブレコーダーなどが主に使われています。このページでは、ユーザーが手軽にプローブデータを収集できる機器を中心に、管理人のレビューと共にご紹介します。

スマートフォン

スマートフォンの登場で、だれもが簡単にプローブデータを収集できる時代になりました。スマートフォンには、GPSセンサー、加速度センサー、ジャイロセンサーといった位置情報の計測に役立つ部品をコンパクトなボディに内臓し、収集したプローブ情報を外部へ発信する通信機能も備えています。

ただし、それらはアプリをインストールすればの話。これらのセンサーや機能を使いこなすには、それなりのアプリが必要となります。すでに多くのアプリが開発され、入手も簡単ですが、自分の使用目的に合いそうなアプリを見つけ、インストールし、操作を覚えて、実際に使用して、収集したデータの特徴や個性を把握し、長所や短所を総合的に判断して、使用目的に合致するかどうかを見極めるまでには、相当なサンプリングと時間を必要となります。また、スマートフォンは、通話やメール、インターネットの閲覧、ゲームや音楽を楽しむなど、他の用途で使用することシーンのほうが多く、プローブ情報を収集することに特化したい場合は、もう一台、別のスマートフォンを用意するほうがよい場合もあります。

そして、これが最も重要ですが、スマートフォンをプローブ機器として使用する場合、連続稼働時間が短い(バッテリー電源が貧弱)という欠点は常にがつきまといます。どんなに優秀なアプリを使っていても、電源を長時間安定して確保するためには、補助電源は必須です。

プローブ情報収集のための理想的なスマホアプリの六カ条
1.操作が簡単
2.ログの間隔を変更できる
3.データ収集中に動作確認ができる
4.連続8時間程度のデータを収集できる
5.収集したデータをパソコンへ直接転送できる
6.収集したすべての情報を時刻で同期できる

GPSロガー

スマートフォンのように加速度や角速度といった情報は収集できませんが、GPSロガーは時刻、緯度、経度というプローブ情報の基本3項目を収集するプローブ機器の王道です。とくに海外のメーカーによる製品が出回っていますが、上記に示した「六カ条」などは、そのほとんどの機種がサクっとクリアしてます。海外製品のGPSロガーは、製品ライフサイクルが短く、メーカーのサポートも購入後1年以内がほとんどなので、故障修理や電池交換が必要な場合は、新機種に買い替えることをお勧めします。

プローブ情報収集のための理想的なGPSロガーの六カ条
1.ログの開始と終了がボタンひとつ
2.瞬時に動作確認ができるインターフェイス
3.28,800以上のログを記録できる
4.電池交換ができる
5.付属ソフトが使いやすい
6.ログをCSVファイルにコンバートできる

製品レビュー・GPSロガー編

製品名 747Pro
スペック GPS測位加速度不可パラメータ変更可内臓メモリ充電池携帯可入手可
レビュー
メーカーリンク http://www.transystem.com.tw/product.php?b=G&m=pe&cid=4&sid=21&id=78
製品名 747A+
スペック GPS測位加速度不可パラメータ変更可内臓メモリ充電池携帯可入手困難
レビュー 747A+は、台湾のTranSystem Inc.さんによって製造販売されているGPSロガー。電源は専用リチウム充電池。小型で軽量、操作も…≪続きを読む≫
メーカーリンク http://www.transystem.com.tw/product.php?b=G&m=pe&cid=4&sid=21&id=59
製品名 BT-Q1000eX
スペック GPS測位加速度不可パラメータ変更可内臓メモリ充電池携帯可入手可
レビュー
メーカーリンク http://www.qstarz.com/Products/GPS%20Products/BT-Q1000EX-F.htm
製品名 photoMate887
スペック GPS測位加速度不可パラメータ変更可内臓メモリ充電池携帯可入手困難
レビュー photoMate887は、台湾のTranSystem Inc.さんによって製造販売されているGPSロガー。小型で軽量、操作もボタンひとつ。収集したログは…≪続きを読む≫
メーカーリンク http://www.transystem.com.tw/product.php?b=G&m=pe&cid=4&sid=21&id=58
製品名 i-Blue821
スペック GPS測位加速度不可パラメータ変更可内臓メモリ充電池携帯可入手困難
レビュー i-Blue821は、台湾のTranSystem Inc.さんによって製造販売されているGPSロガー。電源は専用のリチウムイオン充電器。薄型軽量、…≪続きを読む≫
メーカーリンク http://www.transystem.com.tw/product.php?b=G&m=pe&cid=4&sid=&id=61
製品名 DG-100
スペック GPS測位加速度不可パラメータ変更可内臓メモリ乾電池携帯可入手困難
レビュー DG-100は、台湾のGlobalsat Technology Corporationさんによって製造販売されているGPSロガー。電源は単三乾電池2本を使用…≪続きを読む≫
メーカーリンク http://www.globalsat.com.tw/products-page_new.php?menu=2&gs_en_product_id=6&gs_en_product_cnt_id=55
製品名 V-900
スペック GPS測位加速度不可パラメータ変更可SDカード乾電池携帯可入手困難
レビュー V-900は、中国のFuzhou Victory Technology Co.,LTDさんによって製造されているGPSロガー。電源は専用のリチウム充電池。小型・軽量…≪続きを読む≫
メーカーリンク http://cbgps.com/v900/v900_index.htm

ドライブレコーダー

自動車に取り付けるドライブレコーダーは万が一事故に遭遇したとき、その瞬間の車両の挙動を記録するために開発された機器ですが、中にはGPSを付属して事故時の記録だけでなく平常時においても情報を記録できる機種もあります。昨今では映像を記録する機種も多く出回っていますね。主にタクシーや物流系の事業用車両で利用されていますが、加速度や角速度も記録されることから、交通系の調査業務にも利用されることがあります。

ドライブレコーダーはその名のとおり自動車に設置することが前提なので、スマートフォンのようにプローブパーソン(人の動きの計測)への転用はできませんが、プローブカー(車の動きの計測)においては、古くから貢献しているプローブ機器です。

製品レビュー・ドラレコ編

カーナビゲーションシステム

カーナビは行き先を指定するとみち案内をしてくれる装置ですが、中には車両の軌跡を記録する機能を持つ機種も販売されています。カーナビには車への取り付けが簡易なポータブルカーナビと、取り付け工事が必要な従来型のカーナビがありますが、どちらのタイプでもプローブ情報を収集できる機種があります。特に、取り付け工事が必要なカーナビは、マップマッチングによる位置情報の取得が可能で、GPS電波を受信できないトンネルなどでも測位してくれます。また、メーカーによる特定のサービスを利用すれば、車速パルス値、エンジン回転数、ペダルのストローク量、燃料噴射量などのCAN情報の収集も可能な機種もあります。

カーナビによるプローブ情報もここまでくるとなかなか手に負えませんが、ポータブルカーナビで取得できるプローブ情報は時刻、緯度、経度といった基本情報だけなのでお手頃です。とは言え、性能はスマートフォンのナビアプリとほぼ同等で、プローブ情報を収集するためだけならスマートフォンを利用するほうが経済的な負担は少ないかもしれません。

製品レビュー・カーナビ編

プローブ調査用機器

プローブ調査用機器は、調査業務や基礎研究のために開発されたもので、一部の機器を除き、データ収集用の端末とデータの集計分析ができるアプリケーションをパッケージにされたものです。業務用ということもあり、個人で入手することはできません。調査業務で使用される機器もすでにスマートフォンが主流となっていますが、プローブ技術の原点でもあるこれらのシステムは、プローブを知る上でたいへん貴重なものとして認知されています。

製品レビュー・カーナビ編


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